IoTを社会で活かすエンジニア 活躍が期待されるIoTエンジニアに求められるスキルとは

需要の高まるIoTエンジニアとは

インターネットとスマートフォンが世界的に普及したことに伴って、ビジネスにおいてIoTという言葉が盛んに用いられるようになった。この言葉はInternet of Thingsの略で、直訳すれば「モノのインターネット」となる。
概念自体は20世紀末に確立されていたし、一部は既に日常生活の中で実用化されている。たとえば、登下校する子供にGPS機能付きブザーを持たせて安全を確保したり、倉庫やトラックなどをインターネットで結んで物流を効率化したりすることが実例として挙げられる。

IoTに対する関心が集まっているため、エンジニアの需要も高まっているが、具体的な活用法を見い出せていない企業が多いのも事実だ。そこで、コスト削減と業務の効率化につながる活用法を提示することも、エンジニアに求められる役割となる。顧客のニーズに合致する仕事ができれば、モチベーションアップとやりがいに結びつく。高齢化問題が取り沙汰される日本においては、介護分野における需要も高まると予想されている。高齢者がテレビや電気ポットなどを使った時間帯をデータとして送信することで、遠くに住む家族と医師が健康状態を確認できるのである。
もちろん、ただ提案を行うのみならず、デバイスへの組み込みを行うことができるプログラミングスキルも必要である。裏方に位置する目立たない仕事ではあるが、IoT活用法を顧客に提供して「社会の根幹を支えている」という意識を持つことが、エンジニア自身のやりがいにつながるのだ。
この技術の活用は多岐にわたり、様々な領域においてIoTの需要に伴う多様な案件が増える可能性があるため、エンジニアのさらなる活躍と躍進が期待される分野である。